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日本中に平凡な建築をいっぱい建てました

        

「住宅は、なにをおいても人の暮らしのため
の容れ物であるということ。普通の人が、背
伸びもせず、萎縮もせず、自然体で普通に暮
らせる住宅が僕の理想です・・・
ジャーナリズムはこぞって独創性と話題性の
ある建築ばかりを取り上げたがるけど、建築
はそれだけじゃありません。・・・
人の暮らしを楽しくする住宅、豊かにする住
宅、働き者の住宅・・・そういう住宅もキチ
ンと評価して取り上げられるようになったら、
ジャーナリズムも少しは成熟したことになる
と思います。」

住宅特集2010年3月号 建築家 
中村好文氏の言葉。

毎月送られてくる「住宅特集」。
そこに掲載されている独創的な住宅の数々・・・
地方で設計しているものからすると、リアリ
ティーを欠いた、建築オタク雑誌。

建築の枠を少しずつ拡げているのはわかるけ
ど・・・
本当にこれらが、施主のしあわせにつながっ
ているのだろうか?という疑問を持つものが
多い。(感動的なやつも時々ありますが・・・)

そんな中、目にとまった中村氏の言葉。
とてもリアリティーがありました!

これだけ社会が成熟してくると、いかに創作
料理を開発していくかよりも、うどんやラー
メンやお好み焼き・・・を極めた方が人の
しあわせにつながるのかもしれない。

アバンギャルドでない、普通で、平凡で、
素直で、あたりまえの建築!
(前回のブログとは矛盾してますが・・・)
(ハウスメーカーみたいにということではあ
りません・・・)

吉田哲郎はなくなる間際に「日本中に平凡な
建築をいっぱい建てました」と言ったそうだ。

これからは、こっちの道が正解なのかもしれ
ない・・・!?



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「たのしいけんちくを、もっと。」   
伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
by miaaablog | 2010-03-03 08:08 | 建築について