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より良い住宅をもとめて、変わり続けます。事務所の標準仕様を決めました!

熊本地震の倒壊状況や省エネの観点から、弊社設計の標準仕様を決めることにしました。

建設費や設計料が若干上がることにはなるのですが(これまでの建物も同程度の仕様なので微増です。)、お施主さまにとっては意味のある出費だと考え、以下の内容を標準仕様とします。(セミオーダー・フルオーダー共です。)

性能を追求し始めると建物がかっこ悪く、無骨なデザインとなりがちですが、性能と美しさの両立を目指して設計をおこなっていこうと考えています。

以下、標準仕様です。

(今更という感じもありますが、設計事務所であえて明記している所は少ないと思いますので・・・)


[ 耐震等級2以上の安全性 ]
2016年の熊本地震では、新耐震基準(2000年基準)をクリアーした住宅の約1割(倒壊率3%・大破以上7%)が倒壊・大破したそうです。
建築基準法の改正はおこなわれないようですが、弊社の今後の設計では、新耐震基準をクリアーするだけでなく、また簡易的な4号特例に甘えることなく、耐震等級2以上(もちろん
耐震等級3も可能。)の設計をおこないます。
耐震等級とは地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示します。
耐震等級2は数百年に1度発生する地震力の1.25倍の地震力に対して倒壊・崩壊しない耐震性を持ちます。


[ 省エネルギー対策等級4 ]
省エネルギー対策等級とは冷暖房使用によるエネルギー消費を抑えるための気密性・断熱性に関する評価のことをいい、中でも等級4(Q値2.7以下)は最高のランクです。
また、弊社では、高気密高断熱住宅+パッシブハウス設計としていますので、等級4以上の断熱性(東北地方の等級4を目指してます。)とし、低燃費な設計としています。

Q値 2.1以下目標(過去の実績 
Q値1.7〜2.3、Ua値0.53〜0.66)
C値 1.0以下目標(過去の実績 C値0.4〜0.8)
年間光熱費実績


[ 長期優良住宅仕様の家づくり(認定ではありません)]
長期にわたって良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅の事をいいます。
良質な住宅を大切につかうことによって地球への負担の軽減を図るとともに、建て替えコストの削減によって地球への負担の軽減を図ることを目的としています。
認定を取得した住宅は、住宅ローン減税・固定資産税優遇・ローン金利の引き下げ・保険料の引き下げ等のメリットを受けることができます。


上記の変更に伴い、設計料を一部改訂させていただきました。
構造検討費 建築工事金額×0.5%(許容応力度計算の場合×1.0%)

認定が必要な場合
長期優良住宅認定申請 18万円
耐震等級認定申請費 別途必要
省エネルギー対策等級4認定申請費 別途必要

by miaaablog | 2016-11-15 18:37 | news