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福井県 福井市・坂井市 リノベーション 現場レポート S邸 竣工しました。

S-House 「Ver4.1.1」

福井市郊外に建つ木造在来工法(築38年+築23年)の増改築である。
敷地周辺は、田んぼや畑に囲まれた緑豊かな住宅地で、遠くに白山を
眺める良好な環境が広がっている。

施主家族は夫婦2人子2人の4人家族であったが、子供の結婚を期に
将来のライフスタイルの変化に対応できるような住宅にしたいという
与件であった。

また、子世帯夫婦は互いが別々の仕事を住宅内でおこなっており、
今までの住宅とは大きく異なった機能が求められた。

住宅は38年の間に2度の大きな増改築工事がおこなわれており、小さ
な改修工事や施主が自らおこなった工事を含めると数えきれないほどで、
住宅の周囲に広がる庭園や畑も夫婦が休日に少しずつ造り上げてきた
ものである。

このような時間の流れを断ち切ることは、この家族にとって相応しい
ものではなく、少しずつ積み重ねられた環境に配慮しながら、新たな
時の流れをつくる為の建築を提案することにした。

そして、親世帯・子世帯・2つのSOHOがそれぞれが独立しながらも
柔らかく融合するような、ごちゃまぜの楽しさを生かした建築空間を
目指した。

具体的に、築38年の建物では2階部分を取り囲むように増築をおこ
ない必要床面積を確保し、耐震強度や断熱性能を向上させた。築23年
の建物では一部減築をおこない、駐車スペースを確保した。

そして、旧リビングを親世帯ダイニングキッチンへ、旧ダイニングを
2世帯共通のリビングへ、旧子供部屋を子世帯ダイニングキッチンへ、
38年前からある和室はそのままの形で残すこととし、基本的な生活
スペースは元の暮らしとあまり変わらない配置としながらも、新しい
暮らしに広がりを与えてくれる配置へ一新した。

また、既存躯体と新しい空間のズレや余白が、親世帯・子世帯・2つ
のSOHOを別けながらも繋がりのある柔らかい関係をつくるように
配置をおこなった。

完成後の施主の印象は、いろいろ新しくなったが和室が一番気に
入っているとのこと。

そこは今までの住み慣れた住宅の一部であり、時間をかけて育て上げ
てきた庭が一望できる場所であり、これからの新しい暮らしが垣間
見える場所であった。

中途半端さや古さを否定することなく前向きに捉え、積み重なった時間
を尊重していくことで、新築では得られない豊かさが獲得でき、新たな
時間と空間の流れをつくることができたと思う。



たのしいけんちくを、もっと。
伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・


住所:福井県坂井市春江町千歩寺6-46-1
電話:0776-51-0993

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by miaaablog | 2009-04-15 18:41 | works - せんぼうじのいえ | Trackback | Comments(0)