2014年 01月 10日
■trips Swiss 008 Vals-Haldenstein-Zurich-Koln


4日目。
ヴァルスを出発し、ズントーさんのアトリエのあるハルデンシュタインへ。
美しい山並みが見える、美しい田舎の集落です。
田んぼのど真ん中で設計事務所を営んでいるものとしては、ズントーさんがどのくらい田舎で設計をやっているのか興味津々だったのですが、なかなかのド田舎でした!笑!(私が現在の場所で独立したのもズントーさんの影響!経済的理由もありますが・・・)

まずは、ズントーさんの初期の作品。
個人住宅 House Räth(1983)。
左右対称の2世帯住宅。
向って右側のお宅を見学させていただきました。
ズントーさんが一人でやっていた頃の作品だそうです。
まだまだキャラが立っていなくて面白い!!
個人住宅なので、外観のみ公開します。



続いて、アトリエ・ズントー(1986)
ズントーさんのアトリエです。
木造のアトリエとすぐ近くに鉄筋コンクリートのアトリエ・自宅があります。
木造アトリエの南庭には、卓球台がおいてあり楽しげな雰囲気が伝わってきます。
また他の本には庭で育てた野菜を育てたり、庭でコーヒータイム・・・と書いてあった。
よい建築をつくるには、効率的な空間ではなく、質の高い環境が必要なようです。
我が事務所もなかなかのポテンシャルを秘めていますので、早速真似させてもらいます!



続いて、マサンスの老人ホーム(1993)。
高齢者用のアパート。木と多孔質の石を組み合わせた、やさしい建築。
地元の石を使うのであれば、テルメバルスのようなグレーの石を使う所だが、トラバーチンのようなやさしい石が貼ってありました。
ブルータスの中で「プロジェクトに適した素材なら、産地等にはこだわらない」とありましたが、やはりズントーさんは、それほどスローな建築家ではない(そんなに地元の素材にこだわらない・・・!?)ことがわかります。
同じブルータスで「建築を創造する際、もっとも重要な要素は?」という問いに対し、「場所と用途だ。全てがそこから始まる。建築とは人の営みのためにつくられるべきで、象徴になることや声明を出すことを目的につくられるべきではない」とありました。
ズントーさん魅力の根本は、このあたりにありそうです。

4日目午後は、移動です。
チューリッヒ空港に戻り、ケルンに向います。
ちなみに、到着したケルン/ボン国際空港ターミナルビルは、あとから調べた所・・・ジャン・ヌーベルの設計でした。
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伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
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