むらかみ食堂 設計コンセプト

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むらかみ食堂

福井市杉谷町に建つ、地元で収穫したお米を中心とした農産物・農産物加工品を提供する農家食堂の計画である。福井市杉谷町は、30軒程の住宅が建つ小さな集落で、先祖代々にわたり世代を超えて農業に励んできた地域である。西側には城山、東側には農業振興地域に指定された水田が広がっており、遠くには白山連峰を眺めることの出来る、とても奇麗でのどかな風景が広がっている集落だ。そんな豊かな環境の中、周辺の四季のうつろいを感じながら食を楽しむことの出来る農家食堂を考えた。

持続可能な地域文化の創造
ここにしかない風景とここにしかない「食」と「農」がこの農家食堂でつながることで、ここにしかない価値が生まれる。田んぼのランドスケープは、世界に誇れる日本の原風景であり、「食」と「農」も同様に世界に誇れるものである。ローカルな価値を徹底的に見直し、グローバルな視点から自分たちの地域をReデザインすることで、地元の活性化だけでなく、持続可能な地域文化を創造したいと考えている。地元の生産者と消費者を今回の食堂でつなぎ、互助の関係をつくることで、おいしさを通じて持続性のある未来へとつながる農業のスタイルを考える。地域の人達がこの景色と食を改めて体感することで、自らの地域に誇りを持つきっかけとなってほしい。今回の農家食堂は、のどかな田園風景と「食」と「農」を次世代の子供達につなぐためのプロジェクトである。

持続可能な長い間愛される建築
地域の風景を眺めながら地域でとれた食材を食べることは(食と農が同じ場所でつながることは)、食材の安全性や信頼性だけでなく、おいしさにつながる。
建築も食と同様に、その地域から立ち上がった周辺の納屋のような自然な佇まいの建築を目指した。使用する素材は、トレイサビリティーがシンプルな自然素材を多用し、可能な限り地元の材料を使用するように心がけた。
また、構造形式も素材と同様にシンプルな構造形式とし、周辺に建つ古民家がそうであったように、どこにでもある技術や誰もが操作出来る技術でつくることを考えた。この地域の大工さんが100年後に簡単にメンテナンス出来る建築を考えることで、持続可能な長い間愛される建築となるのではないかと考える。
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by miaaablog | 2015-01-16 17:42 | works - むらかみ食堂 | Trackback | Comments(0)