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《住宅医編 vol.4》大丈夫か?!

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こんにちは。スタッフのもとおかです。お久しぶりになってしまいましたが、7月末の住宅医スクール第2回講義についての中から印象に残ったことをvol.35の前・中・後編にわけてお伝えしたいと思います。第2回は構造(法規・劣化)と今後の中古住宅市場に関する講義でした。


【第一講義】

構造に関する法規、基準関連〜実務者から見る構造基準

河本和義/TE-DOK一級建築士事務所主宰


【第2講義】

構造的不具合の原因と対策地盤・基礎・軸組の調査診断

小原勝彦/岐阜県立森林文化アカデミー准教授


【第3講義】

構造的不具合の原因と対策〜一般住宅の耐震診断の実務

清水利至/清水建築設計室代表


【第4講義】

ストックビジネスの今後〜資産価値が上がる改修・メンテナンス

印南和行/(株)南勝代表取締役


 みなさんご存知の通り日本は地震大国であり、今年4月にも熊本地方で震度7を観測する地震が2回発生し大きな被害がでました。南海トラフでの地震も遠くない将来に起こるのではないかと言われています。そのような中でお客様から「震度7でも大丈夫でしょうか」という質問を受けることがありますが、「阪神淡路大震災を起こした兵庫県南部地震と同程度の震度7なら」という前提で「大丈夫です」しかお答えできません。

 というのは、そもそも震度7等の10段階での震度階級は兵庫県南部地震の後、やっと数値として観測されるようになったもので、それまでは気象庁の方が「おや!地震だ!これくらいの揺れなら震度△くらいだ!」と体感で発表されていたのです。ここで注意しなければならないのは「震度7には下限はあるが、上限がない」ということです。つまり、兵庫県南部地震の2倍の地震がきたとしても現在の階級制度では‘震度7’なのです。

 また、「大丈夫」という言葉の捉え方について、設計者・施工者とお施主さまとのあいだには相違がある場合もあることも見逃してはいけないことだと感じました。耐震設計には一次設計(比較的頻度の高い中小地震動に対してほとんど被害が無い)と二次設計(極めてまれにしか起こらない大地震動に対しても重大な損傷がなく崩壊しない)があります。震度7となる地震は二次設計の範囲に含まれますので、いわゆる専門家は「兵庫県南部地震程度の地震では補修は必要になる可能性がありますが、倒壊はしません、大丈夫です」というように考え、お施主様は「この住宅は、壊れたりしませんか。震度7の地震の後でも変わりない生活ができますか?」という意味で「大丈夫か?」と尋ねられているのでは、後々トラブルになりかねません。ですから、安易に「大丈夫」と答える設計者・施工者ではなく、きちんと説明を行ってくれる設計者・施工者を選ぶことが大切だと感じますし、自戒をこめてそんな設計者でなければと強く思いました。

次回、vol.4に続きます。



たのしいけんちくを、もっと。
伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・

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by miaaablog | 2016-09-28 07:55 | staffblog | Trackback | Comments(0)