2017年 09月 14日
沖縄建築ツアー 3日目
本島 運天港よりフェリーにて約1時間の伊是名島へ!
琉球国王第二尚氏を開祖した「尚円王」生誕の地であることから、数多くの遺跡や文化財が残されている、周囲約16㎞という小さな島です。
アップダウンが激しい山道を自転車で15分。
今回の旅行のメインディッシュで、一番感動した建築です。
ひっそりとした品のある高貴な佇まいの住宅。
久しぶりに感動しました。
この感動がどこからくるのか、自分なりに分析してみると・・・
・沖縄の気候から長い年月をかけて導きだされた形態。
台風対策考えて設けられたヒンプン・寄せ棟・防風林・重い屋根・重心の低い建物。
熱さ対策を考えて設けられたあまはじ・瓦屋根。
・沖縄の風土・慣習から導きだされたアシャギ(離れ)・ウフセ(母屋)・テウンギ(台所)・メーヌヤ(納屋)・ヒンプンの合理的な配置。
・雁行型のプラン。(北陸ではこのプランは採用しない。)
・卓越したプロポーション。
・卓越した技術。
・美しい石垣。
・沖縄的な開放感。
・まちと住宅の程よい距離感。ヒンプンの高さと路地的アプローチ。
と、こんな感じです。
気候風土にもまれ、沖縄文化の中で成熟化し、完成した住宅と言えばいいのでしょうか。
話は飛びますが、学生時代競技スキーをやってました。
環境に身体を同化させながら旗門をくぐり抜け加速していくスポーツで、環境に逆らわず強靭な筋力と技で合理的な滑りをした人が勝ちます。
トップの選手の滑りは、無駄がなくとても合理的で美しいもので、長野オリンピックで見たアルベルトトンバの滑りは感動的でした。
装飾的な建築が嫌いで、モダニズム建築や古民家にひかれるのは、体育会系出身(一応!笑)だからかもしれません。
今回の銘苅家のアルベルトトンバ級の佇まい(身のこなし)は、ほんと感動的でした。
なかなか行くことはできませんが、おすすめの建築です!
前日のブログでも書きましたが、お店の境界があいまいなのが特徴。
おまけに、人の境界もあいまいで、知らないおじさんが店の三味線を勝手に使って演奏してくれました。
恐るべし沖縄!!
沖縄建築ツアー
沖縄建築ツアー 1日目
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たのしいけんちくを、もっと。
伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
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