2018年 10月 07日
■北欧近代建築を巡る旅 アールト&アスプルンド 5日目 アルヴァ・アアルト自邸・アトリエアアルトなど
アルヴァ・アアルト自邸 1936 アルヴァ・アアルト
緑豊かな住宅街に建つアアルトの自邸。
アアルトが妻アイノ・アアルトと共に1936年に設計し、以後40年に渡り暮らした自邸。妻アイノは、1949年に死去。その後1952年にスタッフ エリッサと再婚。
エリッサとは、この家でも暮らしていたようですが、グランドピアノの上には、今でもアイノの写真が飾られていました。
現在三人は同じお墓にいるのだとか・・・アアルトにとってもエリッサにとっても、アイノはなくてはならない存在だったと想像できます。
移住当初は自邸兼アトリエでしたが、事務所の規模が大きくなり手狭になってきたことから、1950年代には新たに事務所オフィスを構えることを決意。アールトが自邸から歩いて通える場所に土地を探し、自ら設計したがアトリエアアルトとなります。
私も現在事務所兼アトリエで仕事をしているのですが、事務所が手狭になり、まさに新しいアトリエを探しているところ。アアルト50代前半の決断。私は、何歳で決断出来るのだろうか・・・






アトリエアアルト 1956 アルヴァ・アアルト
自邸から歩いて15分のところにあるアトリエ。
自邸と同じように通りに対して閉鎖的で内部に対して開放的なプラン。
敷地の傾斜を活かしてつくられたプランで、1階にはエントランスとタベルナという名の食堂、2階には製図室・アトリエ・打合せ室という構成で、20人が働いていたそうです。。
中庭が広がるアトリエスペースには、パイミオチェア・スツール60・アルテック名作椅子や照明の試作などがずらりと並ぶ。
中庭は、円形劇場のようなつくりになっていて、講義や音楽会が行われていたとか・・・
1976年アアルトが死んだ後は、エリッサが後を継ぎ、エリッサが亡くなった後、アトリエ財団の事務所となったそうです。
今回のアトリエアアルトを案内してくれたのは、アアルト財団のハンナさん。
日本語がとても上手だったので、「アアルトの室内で使っているツタの種類を教えてください!」日本語で質問したところ、過去に調べたことがあるのでメールで回答しますと!!
後日、フィンランド語でも英語でもなく日本語で丁寧に回答していただきました。
日本でも手に入りそうな樹種だったので購入して自宅をアアルト風に仕上げたいと思います。
そして、現在私の中だけでフツフツと燃え上がっているアトリエ移転構想。こんなものを見てしまうと、もう止められない・・・笑





文化の家 1958 アルヴァ・アアルト
フィンランド共産党の本部で、赤い煉瓦の建物がホール、右の四角い建物が事務所です。その2つのボリュームある建物を正面の長い水平庇がつないでいるという構成の建物。
ホールのうねうねした局面がまさにアアルト!といった感じ。
内部もシンメトリーではなくいろいろややこしい。音響のためなのか・・・アアルトの癖なのか・・・とにかくモダンには迎合しないという心意気が伝わって来る。





フィンランディアホール 1975 アルヴァ・アアルト
アアルト晩年の作品。
様々な大きさのホールがあるフィンランドを代表する巨大なコンサートホール。
内部には入れず、外観のみの見学。
最近外壁の白大理石を最近貼り替えたそうなのだが、貼り替え後も大理石が反ってしまい問題になっているのだとか。実際の反った大理石を見てきましたが、大理石を編み込んだ模様となっていてなかなか綺麗でした!!
マイナス20度となる環境の中で、吸湿性のある大理石はそもその無理があったようですね!


伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
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