2018年 09月 24日
■北欧近代建築を巡る旅 アールト&アスプルンド 1日目 森の墓地
■森の墓地(世界遺産) エリック・グンナール・アスプルンド シグルド・レヴェレンツ
こちらも学生時代から様々なメディアを通して見てきた森の墓地。
ハードルが上がりすぎてきっとがっかりするんじゃないかと思ってましたが・・・
とても感動しました!
それにしても、高額の旅行費を払ってお墓を見に行くなんて、本当変態です。
(ツアーの同行者には、新婚旅行以来ですという方もいましたが・・・笑!!)
豊かな森に囲まれて暮らすスウェーデン人の死生観で、「人は死ぬと森に還る」という考えがあります。
有名な十字架のあるアプローチは、自然の地形をそのままいかした森に向かっていくアプローチとなっており、建築は森に溶け込むようにひっそりと建てられています。
「人は死ぬと森に還る」という考えをそのまま建築化した、まさに森の墓地でした。
十字架が印象的なのでキリスト教の墓地かと思いきや、無宗教の墓地となっていて、十字架のバランスもキリスト教のものとは違うのだとか・・・
礼拝堂内の壁画も十字架が抽象的に表現されていました。
そして、この建物で感動的だったのは、アスプルンドの建築への取り組む姿勢。
異常なまでの細やかな配慮がいたるところにあり、一つの建物に情熱を注ぎ込むアスプルンドの建築家としての生き様が垣間見えます。
・コミュニケーションをうながすくの字のベンチ。
・入口をせまく、出口をひろく。礼拝堂出口の扉は西に向かって大きく開く(未来へ向かって明るくを表現している)
・礼拝堂前の待合室のRを多用したディテール。
・礼拝堂のベンチの配置とやさしいディテール。
・絨毯のような石のテクステャー。
などなど・・・
ここで最後の別れをした悲しむ人々に対して、優しさと未来への勇気を与えるような建築的配慮がいたるところに散りばめられています。
写真ではまったくわからなかったアスプルンドのすごさが体感できました。
森の墓地は、1920年「小さな森のチャペル」、1925年レヴェレンツが設計を担当した「復活のチャペル」、1940年「森の火葬場」の完成をもって終了しました。
アスプルンドの建築を伝えるには、写真の解像度をもっと上げてUPしたいのだが・・・
エキサイトブログではこれが限界のようだ・・・
残念。









伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
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