2018年 09月 24日
■北欧近代建築を巡る旅 アールト&アスプルンド 3日目 マイレア邸
■マイレア邸 1939 アルヴァ・アアルト
さて、ここからアアルトの建築が続きます。
まずは、マイレア邸。
アアルト40代前半の作品。
アルテックをアアルトと共に設立したハリー&マイレ・グリクセン夫妻のために設計した住宅です。
(マイレアというのは、マイレ夫人の愛称から来ているそうです。)
フィンランドの保守的な文化に新しい文化を根付かせようとした実験的作品。
同時代を生きたコルビュジエやミースとは全く違ったものをつくってやろうというアアルトの意気込みが伝わってきます。
コルビュジエやミースのような明快さはなく、また伝統的スタイルでもない、つかみどころがない建築ですが(モダンでもあり、フィンランド的でもあり、日本的でもある・・・)、それがアアルトの良いところ。
とても人間的であたたかい住宅でした。
一般的な考えでは、コンセプトを貫くことや全体の秩序を優先させることが良しとされますが、この建築は矛盾だらけで、ごちゃまぜな感じがするのですが、純粋に人間の根源的なところにある豊かさを大切に設計されている感じがします。
心地よさとと住む人への愛情が空間として表現されていて、アスプルンドやブリュッグマンにも通ずるところがある・・・
これがまさに北欧モダンの真骨頂なのだと思った。
そして、帰宅後資料も見てびっくり。
構造は、木造ではなく、鉄骨造+鉄筋コンクリート造でした。
内部の籐が巻かれた装飾的な丸柱は実はコンクリートが充填された鋼管柱だったようです。
迷いなく木造だと・・・
完全にアアルトにだまされた!!
まさに北欧にモダニズム建築を確立したアアルト初期の最高傑作です。
ちなみに写真は外観のみOKでした。
伊藤瑞貴建築設計事務所でした・・・
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